第7回 元社長の就職活動

再出発

会社を破産させれば、もちろん自身の収入も無くなります。

また貯金がたくさんあったとしても、自己破産や経営者保証ガイドラインでは99万円以下の金融資産しか所有できません。

なので、早急に職を探さなくてはなりません。

私は会社があるうちは業務が忙しく、実働は難しかったので転職サイト、転職エージェントに登録しました。

簡単にこの2つを説明すると

転職サイト

  • 多数の求人情報が掲載されており、自分で検索して応募するスタイル
  • プロフィールを登録しておくと、企業からスカウトが届くこともあります

📌 有名なサービス例:リクナビNEXT、マイナビ転職、doda

転職エージェント

  • 自分専任の「エージェント(担当者)」が付き、希望条件に合う求人を探してくれるサービス
  • 書類添削、面接対策、スケジュール調整などもサポート

📌 例:ビズリーチ、JACリクルートメント、リクルートエージェント

両方登録して比較した結果

私は転職サイト4社、転職エージェント3社に登録しました。

書類通過率の違い:

  • 転職サイト経由:約30%
  • 転職エージェント経由:約80%

→ エージェントは企業の求める人物像に合う求人を厳選してくれるため、通過率が高くなる傾向にあると感じました。

利用の費用は?

  • 求職者は基本無料です(企業側が費用を負担)
  • 一部のサポート付きサービスでは、有料オプションがあることもありますが、多くは無料で十分に活用可能です

それぞれのメリット・デメリット

項目転職サイト転職エージェント
求人数多い(検索可)非公開求人が多い
主導権自分エージェント
書類通過率低め高め(サポートあり)
相性の影響なしエージェントとの相性に左右されることあり

📌 注意点:エージェントによっては「早く決めさせようとする」こともあるので、自分の希望軸は明確に持っておくと良いです。


ちなみに企業のホームページに求人応募欄がある場合はそこから応募も可能です。

企業としては、転職サイトや転職エージェントから採用すると、一人当たりの採用コストが数十万~数百万かかるので、自社サイトから採用できればコストが下がります。

ただし知名度が低い企業だとそもそも自社サイトだけでは求人が集められなかったり、条件がマッチしていない場合が多かったりと良し悪しのようです。

求職者側も、転職活動に慣れているのであればよいのですが、初めての転職活動で直接応募してしまうと、書類の作り込みや面接対応が甘かったったりで自分の魅力を伝えられないことも多いので、いきなりはおすすめしません。

知人からのオファーは断った理由

ありがたいことに、知り合いの社長や大学の同期から「うちに来ないか?」というお話もいただきました。

ただ、これはあくまで私個人の考えですが──

「人間関係のバランスを壊したくなかった」

彼らとは、これまで良い関係が築けていました。
その信頼関係を、仕事の上下や報酬といった軸に変えてしまいたくなかったのです。

また、もし転職後に「やっぱり辞めたい」と思ったとき、気まずくなってしまうのが目に見えていました


次回は、面接時にどんなことに気をつけたか
そして「元経営者としての葛藤」をどう乗り越えたかをお話しします。

第8回 元社長、面接を受ける

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